転職意欲がなくても転職サイトに登録するとわかるもの
今の会社と仕事に不満がなければそのまま突き進んで成長するのは良いことだ。ただ、全ての人間が不満なく働いてる会社は少ない。不安や不満が溜まっていくと考えたくなるのが転職だ。でもそこで思うのは自身の立ち位置だ。
転職サイトは数多くあるが、転職意欲がなくても転職サイトを覗いてみると自分を客観的に見ることができて楽しい部分がある。名前に住所に年齢に学歴、資格、語学、と入力して職務系経験、職務経歴、最終役職など記入していくといかに自分が薄っぺらいかが分かってきた。なんだこれ、楽しくない。
職務経歴はやってきた一つでもそれらしく内容を膨らませて書くことはできる。商品を棚に並べていただけの仕事でも「商品管理、棚卸し業務を担当」とか書けてしまう。というよりこういう風に書かないと薄っぺらい人間は埋まらないのだ。だんだん悲しくなる。
そして次に待っているのはスキルシートである。経歴や業務を詳細に分解してアピールできる材料にするのだが、自己分析に使っても自分がどの程度の地位にいるのか、などが分かってくる。色々思い出す激務、徹夜しながら仕上げた仕事、叩きつけられた書類、思いをぶつける材料はたくさんある。さぁ書くぞ。
・業種
・プロジェクト名、概要
・メンバー数、規模、役割
・企画、要件定義、設計、運用・・・
・基礎力、理解力、問題解決力・・・
・スキル年数・・・
書いてみるとやっぱり分かる、自分がなんと薄っぺらいことか。目の前のことをいかに効率よくこなしても残せるものがなければ、ただ忙しく日々を過ごしてるだけである。社会人としての基礎スキルがなければただの人である。そんな人を誰が雇いたいのだ。
転職が頭をよぎることがない人でもスキルシートに記入したり、転職サイトを覗いてみるといい。スキルシートは検索すれば業種別のテンプレートがたくさんある。スラスラ書けるか、書こうとすると止まってしまうか、書けるけど内容が薄っぺらいか、自分がどういう人物かがよく分かる。
私はもうダメだ。
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