選んできた道のり
生きていれば人生の岐路に立つ場面はたくさんある。それが重要な岐路だったとあとから気づかされることもある。毎日同じ通勤路を通っても左足からなのか、右足からなのか、それだけで運命が分かれることもあるから人生というやつは面倒くさい。
そんな岐路の結果を気にせずどんどん突き進むほど私は豪快な人間ではないので、生きているうちに私なりのルールが出来上がる。何か新しいことを始めるときはこの音楽を聞く、メモの日付は西暦で書く、電話をかけるときは顔の運動を少しする、など些細なことでもそれが一つ一つ選んできた岐路でもある。
そうした些細な積み重ねが今まで選んできた道のりでもあるのだ。それが正解だったのか、不正解だったのかは考えたところでしょうがないけどほとんどが不正解じゃなかろうか。正解が多かったら理想の自分になっているはずだ。でも理想とはかけ離れて堕落した自分がいる。
堕落して職もなく不摂生な生活で健康状態も最悪に、とはなっていないので致命的な失敗はしていない。ただしてこなかっただけでこれからするかもしれないし、正解の岐路を選び続けていても何かの代償とやらで金や名誉や地位など何かしら失うかもしれない。逆に不正解の岐路でも失ったもの以上の何かを得るかもしれない。
選んできた道のりを後悔し続けてしまう私はふとした岐路にいつも立ち止まって考えてしまう。考えているうちにチャンスが逃げていって複数あった岐路が一本道になることもあった。悩まず行けよ、と分かっていてもやっぱり立ち止まる。
これから選んでいく道のりは10年後にまた後悔してるんだろうな。
人生ってやつは本当に面倒くさいな。
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