転職時に悩む、正解なき職務経歴書
転職活動をすると必ず悩むのが職務経歴書である。どんな企業でも提出を求められ、その内容を埋めるのに一苦労する職務経歴書、こいつが本当にやっかいで面倒で自分の人生がクソだと気づかされる書類である。
希薄で無駄に経歴だけが長い人生を送ると職務経歴書をどのようにして埋めるのかを悩むのだ。長すぎず短すぎず、強調されすぎたスキル感を出さずに自然体に、レイアウトも見やすく人事の心を射抜く言葉を並べて書き尽くすのである。
それをA4サイズの用紙2枚にまとめるのだ。
2枚?
3枚になったらダメなの?4枚は?
こうした疑問にだいたいどの転職サイトも、ハローワークでも街中の転職相談員も「2枚以内が望ましい」と答える。それはなぜなのか。自分の濃密な情報を詰め込んだ職務経歴書の枚数が増えるのはなぜNGなのか。情報がよりあったほうが書類選考しやすいんじゃないのか、なぜなのか。
人事が読むの大変だから。
濃すぎる内容はそれだけで敬遠されるから。
だいたいこんな答えになる。人事も人間、そういうこともある。過去、ありとあらゆる方法を試され、数多くの書類選考と面接を経てたどり着いたのが「2枚」なのである。この2枚に自分という人生を、自分という個を、自分という質を詰め込むのだ。
そうして出来上がった2枚を客観的に眺める。
やっぱり薄っぺらな人生である。
もうやだ、私の人生。