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残業代未払いの社長は人間不信になるな

残業代未払い求めるドライバーに人間不信になった社長の話が話題になっている。残業代未払いはよくある話でほとんどの人が諦めながら働いている。
 
記事を読むと同じ労働者の立場としてこの社長には同情することはできないが、以下のところが特に同情できない。
 
 
後でわかったことだが、ドライバーは入社してから、すべての日報をコピーして保管していたのだという。確信犯だった。
 
「確信犯だった」はどういうことなのだろうか。このような証拠がなければ未払いの残業代を請求することは難しい。それが分かっているからこのドライバーは日報を真面目に書き、保管をしていたのだろう。コピーをしていなければ社長側で処分されていたかもしれない。
 
サービス残業で残業代が未払いになることはこの社長は十分分かっている。だが「払いたくても払えない」と「払うつもりはない」は全くの別物。この社長はどっちか知らないが、払うつもりがあるのならこのような証拠は歓迎すべきだ。
 
余計な出費は痛手なのだろうがそのような証拠がでないようにする会社のやり方こそ姑息で「確信犯」だと言いたい。
 
働くにはお互いが信頼することは大切だが生活がかかっている以上、踏み込みすぎた感情や信頼は必要ない。お互い守るべきものはあるのだから。
 
残業代未払いを訴えれば会社から悪とされ、勝ち取れたとしても同じ会社で働き続けるのは難しい。次の会社でも内情を知れば敬遠される可能性も高くなる。労働者としてはとても働きにくい社会だ。
 
残業代を払うつもりはある、という会社がほとんどだろう。それさえ言っておけば回避できる。今は払うだけの売上も利益もない、と。ならば残業時間を減らし、残業代払うための計画を話してほしいものだ。だがそれすらないのが現実ではないか。
 
サービス残業を強いられる社会が変わることはあるのだろうか。残業代未払いが当たり前の社会に将来の楽しみを見出すことができない。
 
サービス残業・労使トラブルを解消する就業規則の見直し方

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