時間の使い方と考え方
1日は24時間で誰にでも平等に与えられた時間だ、というのはよく聞く話しだ。その24時間しかない状態で1分1秒を大事に使うことでより良い人生となり、誰よりも成長をし、誰よりも稼ぐことができる、と聞けば納得する話しだ。でも私はこの考え方はとても疲れる。
1分1秒をムダにしたくない人というのは1秒ムダになっただけですごくうるさい。「1分ムダになったぞ、時間返せ」と。時間返せと言われても時間を操れるわけでもないので返すことも出来ず、結局その人ために言われたことを延々と奉仕するか、時間をお金として支払うか、ひたすら謝り続けるか、といったことになる。
償いは大切だが、何をしてもその人自身が満たされるまで「時間を返せ」と言われ続けると、もうそういうことを言ってる時間が一番のムダなんじゃないのか、と言いたくなる。時間の使い方は上手なのかもしれないが、こういう場合に出会うと時間というものに心底うんざりしてしまう。
今何かを考えている1秒がムダと思えるか、有益なものと思えるか、やはりその人自身にしか分からない。時間は誰にでも平等だが使い方はその人次第であり、他の人の時間にまで過剰に踏み込むことはしないほうがいいのだ。大切な1秒にズカズカと踏み込むものではない。
1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)
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